こんにちは、石塚瞳です。
こちらのブログを読んでくださる方は、各種のパーソナル診断=イメコン(イメージコンサルティング)の世界に触れたことがある方が多いと思うので、「好きな服を着ればいいじゃない!」という言葉には様々な思いを持つ方が多いのではないでしょうか?
イメコンに興味がない方にとっては“診断”という目安となるタイプ分けは、何か決まり事を守らなくちゃいけないような、マイナスイメージを抱く方も少なくないようです。
そこでよく出てくる「好きな服を着ればいいじゃない!フィーリングが大切!」というフレーズ。
このフレーズ、今のわたしは基本的に「そうですね!自分が好きな服がいいですよね!」と思います。
ただ、実際は「そうですね。……でもね!」といろいろ付け加えて解説したくなるのが本音です。
(偉そうにすいません!でもこれはどうか言わせてください!)
今日は同じフレーズで困ったことがある方や、自分らしいファッションってどんなだろうと考えている方と、気持ちを共有できたら…と思って色々書いてみます✨
好きは絶対に大事にしたほうがいい、でも……?
かつての私は
「好きな服を着ればいいじゃない!」と言われると
「好きな服で撃沈してきたんです!」
となるタイプでした。
その時の「好き」や「好奇心」でせっかく試してみると微妙な仕上がり。
諦めずにアレコレ組み合わせてみるけど、鏡の中の自分は「違う、そうじゃない😎」
そもそも、私の「好き」は今でも気分で変わりやすいです。
「似合わなくても好きを貫いて着る」というポリシーの方もいらっしゃるでしょうし、年齢や流行の勢いでこなせちゃう服って実際には沢山あります。どれを選んで悪いということもありません。
でも私の場合は、せっかく着るなら大前提として
- どんなにそれが好きでも自分で見て似合っていないと思うのは嫌
- 似合うように着こなせないならそれを避けたい
と思うタイプ。
鏡の中の自分を「いいじゃん!」と思えて、オマケに誰かから褒められたら日はすごく嬉しい…という感じです。
「好き」の捉え方は性格によるところが大きい
「好き」の捉え方は性格によるところがそもそも大きいと思いませんか?
- 好きなファッションや世界観が一貫していてぶれない人
- 季節や流行、環境で自分の気持ちや好みが変わる人
- 似合うものが好きになっていく人
普段特に意識していないと、ピンと来なくて考え込んでしまう人もいるかもしれません。
ちなみに、私の場合は日常の思考がこんな感じです。
- 斬新で見たことがないものにすぐときめいてしまう
- 季節や流行で「あっちも素敵!こっちも素敵!」と思う
- 自分と遠いエッセンスほど憧れと尊敬に近い気持ちを抱きやすい
- 特に嫌いなジャンルはなく、着こなしている人を見るとなんでも素敵に感じる
私は“季節や流行、環境で自分の気持ちや好みが変わる人”なんですよね!笑
①〜④の感じ方は仕事にはとても役だっているなと自分で思っています。
素敵なものがあれば楽しく目移りするタイプ。
そんな私なので、今もしも誰かに何が好き?と聞かれたら「最近はこういうのが好き」くらいの感じで答えると思います。
気持ちの移り変わりごと楽しめたらいいなと思っているからです😉
その時々で変わる「好き」を楽しむには軸があると便利
10代〜20代の頃はジャンルを縦横無尽に気の向くままにファッション誌を読むのが大好きでした。自分のことなんてまだ何も分かっていなくて、まずは試してみる。時代の空気も体当たりムードだったように思います。
それまでと全然違うイメージを取り入れてみたり、ある日は流行を真っ先に取り入れてみたり、人に勧められれば見慣れないものも試したり。(甘いディテールは、人に勧められるもののいざ着ると私の場合は本当に痛々しくて笑、流行っているしむしろ着てみたいけど、なんだかなー…という思いでした)
色々試す中でうまくいく日もあれば、全然ピンと来ない日もある。さて、なんでだろう…そんなに悪い組み合わせじゃないはずなのに、おかしいぞ…?なんてよく思ってました。
だからこそ、自分に「似合わせる」というツール=パーソナル診断との出会いが私の場合はこの上なく面白いものだったんですよね。
今まで感じていた違和感の理由がわかって、目から鱗の連続でした。
好きや憧れは心の中に沢山ありましたが、自分を客観的に見るのって全く別の視点なので、当時の私にとってはまだ難しいことだったんですよね。
前述の「好きを楽しみたい」といつもセットだった「垢抜けたい」とか「綺麗になりたい」という自分の気持ち。でもそのためには、まず似合うことが大事で、そこには細かなディティールが必要になる。
※髪型に置き換えるとより一層わかりやすい気がしています。
そんなことを痛感するパーソナル診断との出会いでした。
その後は以前勤めていた会社を退職してパーソナルカラー診断や骨格診断を仕事として扱ってきましたが、活動を続けながら学びを深める中で、近年になって特に感動を覚えた手法がテイストスケール法です。
テイストスケールは顔の印象からくる「個性イメージ」を分析して、フィットする世界観=似合うファッションイメージそのものを見ていきます。
- 取り入れたり身につけると自動的に素敵に似合ってしまう世界観(イメージ、テイスト)
- その時々の「好き」を自分に合わせて落とし込むための軸
この2つが明確にわかります。
前者は、そもそも私の雰囲気って?という疑問をお持ちの方は特に気になるかもしれませんね…!
ちなみに、私自身のその時の「好き」と「テイストスケールでの似合う世界観」がどんな関係だったかというと“刺激的なときめきとは真逆の落ち着く世界”だったんですよね。私のテイストはトラディショナルタイプでした。
トラディショナルタイプのファッションイメージを言葉であらわすと、
伝統的
安定
誠実
様式的
規則正しい
そうなんです、冒頭の私の「好きな服で撃沈してきたんです!」の答えにここで出会いました笑
極端なデザインや、刺激感の強いものは、そのまま取り入れただけでは似合わないんですよね。大納得の結果でした。
瞬間的な好きや勢い、気分に任せてるだけだと、自分の目指す似合い方とはそもそも遠くなりやすかったんですよね。
そういったイメージをそもそも持ち合わせていたからこそ、当時の私は真逆を求める気持ちが強くあったのかな?と感じます。
もちろん、これは私の話なので、テイストスケール法のコンサルティングでの反応は人によって様々です。
- 自分でも予想通りという方
- 真逆のイメージや世界観が好きな方
どちらの方もいらっしゃいます。
この先がポイントで、私のようにそもそもの好きが広い傾向の人、または自分とは異なる雰囲気や刺激的なものに惹かれる方の場合は、好きを取り入れる時の絶対外してはいけないポイントを知れることにテイストスケールは強い意味があります。
22タイプの理論に一貫性があるので、アレンジ方法が明確なんですよね。
(テイストに名前が付いているので、その名前にあった世界観を着ると思われがちなんですが、名前は区分けするために付いているだけと思ってもらってOKです)
むしろ「あれも好き、これも好き」を楽しんでこその理論。 私自身が今はその時々で変わる好きを思い切り楽しんでいます。
「なりたいイメージ」よりその過程を慈しみたい
今から10年以上前は、イエローベース・ブルーベース・骨格なんて言葉が歩いていて耳に入ってくることはまずありませんでした。
ある意味では何もかも自由!ファッションが好きな一般人ほど全無視して自己表現してる方が多かったと思います。
パーソナル診断があるのが当たり前を生きてる世代の方は、特に2000年代くらいのビジュアルは新鮮に感じられるかも…?
そういった世の中でのイメージコンサルティングは、その人らしさを生かしながら目的に合わせたプロデュースをして目的・目標達成のためのお手伝いをするというニーズが最も多かったのではないかと思います。
だからこそ「なりたいイメージは?(目的はなんですか?)」といったヒアリングが大切なんですよね。
私も重要な目的があれば今も勿論そうします。講師業の方や芸能の方など、人前に出るお仕事の方は必ず重視しますよね。
それが今はパーソナル診断を受けて「自分にフィットする」という視点でファッションやメイクを追求することが普通になってきました。
まさにここがポイントで「自分にフィットする」が一番の目的、という風潮に変わっているんですよね!
なりたいイメージというより「より自分らしく、個性を発揮して日常を楽しみたい、自分らしさを磨いていきたい」というニーズ。うちにいらっしゃるお客様の多くがこの気持ちをお感じの方が多いように思います。
だからこそ今は「なりたいイメージは?」と積極的にお尋ねするよりも、その時々の気持ちやライフスタイルの変化を一緒に楽しんでいけるような提案を大切にしたい、と活動当初の気持ちから変わってきました。
なりたいイメージよりも、その時々の好きに寄り添いたい。
その先に「気づいたら自分の理想のイメージで毎日過ごしているな」と思う日があると思っています。
そして、そんな毎日のお手伝いがしたいと思っています!
誰もが自分の個性や魅力を発揮して自信が持てますように
あの人みたいに柄物や沢山のアクセサリーや派手色をつけこなしてみたい。
私が着ると服やアクセアリーばかり目立ってアンバランスだなあ。
あの人はなんであんなにシンプルな服で素敵なんだろう。
私が同じ服を着たらなんか物足りない。
こんな風に、好きや憧れを取り入れてもピンと来ないことがある…という方は、各種のパーソナル診断の結果は知っていて損をするものでは無いと思います。
みんなそれぞれ輝く方法が違うよ!という気持ちは、私はテイストスケール法を知ってからより一層強くなりました😽
好みを聞かれてもピンと来ない方や、魅力を引き出すイメージ、自分の生まれ持った持ち味からまず知っていきたいという方にも、自信を持っておすすめします。
なぜなら、22タイプのイメージに沿ってまずは試していただくと、他のタイプの人には追随できない「自分で自分の魅力がよく分かっている人」といった雰囲気になる似合い方をするんですよね…!
(タイプのものをそのままお勧めして似合うかどうかも、実はテイストスケール法をメニューに加えるにあたって重視していたポイントです。それはまた別の機会に!)
診断を活用するということは、服を主役に考えるのではなく自分が主役になれる服を選ぶということ
好きと似合うが違うことは誰でもある。
でも自分の特徴をよく理解して、自分に合わせた着こなしを楽しむことで、服選びはもっと楽しくなる。
だから、好きは諦めないで大切にしたほうがいい。
私にとってイメージコンサルティングの知識は「センスを言葉で解説するためのツール」に今は変わりました。
感覚で思い通りに服を着こなせる人には、きっと診断は必要ないかもしれません。
でも、もしも「好きな服を着ればいいじゃない」と言われて困ったことがある方は、かつての私のように各種の診断結果は頼れる相棒のような存在になってくれるのではないかと思います。
“診断を活用するということは、服を主役に考えるのではなく自分が主役になれる服を選ぶということです”と声を大にして言いたいです!
今回は特に長いブログを読んでくださりありがとうございました💕
それではまた!