パーソナルカラーとテイストスケール、どちらも「色」を扱う診断ではありますが、実は見ているポイントが大きく異なります。
お申し込みをご検討いただく際によく「どちらを先に受けたほうが良いですか?」「違いを教えてください」といったご質問をいただくので、今回は私自身の経験も交えながら、それぞれの特徴についてお話ししていきたいと思います!
2つの診断、それぞれの見るポイント
それでは、パーソナルカラーとテイストスケール、それぞれの診断で実際に何を見ていくのか、具体的にご説明していきますね。
パーソナルカラーで見るポイント

- 肌馴染みや顔映り
- アンダートーン(イエローベース・ブルーベース)との調和のバランス
- 色素との総合的なバランス
- 影の入り方やリフトアップ、肌色が美しく均一に見えるかどうか
例えば、同じピンクのドレープを当てても、肌色と調和して血色が良くなる方もいらっしゃれば、そのピンクによってくすんで見える方もいらっしゃいます。これは生まれ持った色素との相性によるものなんです。
診断では「この色を当てると、目の下のクマの影が気になりませんか?」「肌色と馴染むので、素肌でもベースメイクしたようにお顔色が均一に整ってみえます」といった具合に、お一人お一人の顔色の変化を細かく見ていきます。
特におすすめのヘアカラーについてのアドバイスでは、パーソナルカラー診断の結果が欠かせません。髪は顔の額縁です!✨
テイストスケールで見るポイント
パターンドレープで分かる、その人らしい柄の世界

【パターンドレープ】
- 柄の大小を見る
- 淡⇦⇨濃のバランスを見る
- 柄の均一感、まばら感を見る
- 柄のコントラスト感を見る
例えば、小さなドット柄と大きなドット柄を見比べると、どちらが自然に調和するかは人によって全然違いますよね。中にはランダムな柄よりも、ぎゅっと詰まった柄や均一に整列した柄のほうが柄との一体感が出る方もいらっしゃいます。
この時に私は「この柄が全身でドレスやワンピースだったらどうかな?」と見ていることが多いです。
ポイントで使うごく少量の柄だったりすると、スタイリングの遊びで入れるのは現実的には許容範囲となることが多いので、ここではその方にとっての王道、ど真ん中、その方だからこその美しさ、といった軸となる要素をピックアップすることを心がけています。パターンドレープは全部で19枚です。
配色の組み合わせで見えてくる、新しい可能性

【配色ドレープ】
- 配色とイメージの調和
- 色相コントラストとの調和
- 明暗と色相のバランスを同時に見る
- 色彩アクセントを見る
- 無彩色とのバランスを見る
配色ドレープって色彩の持つ影響力をダイレクトに感じられて面白いです!
例えば、同じピンクでも隣に置く色によって、可愛らしい印象にも大人っぽい印象にもなります。この「色の組み合わせ」がもたらす調和〜変化を見ていくんです。
青の隣に白が来ると爽やかさや清涼感が感じられますが、青の隣に黒が来ると爽やかさよりもインパクトの強さを感じる人のほうが多いのではないでしょうか?配色ドレープは24枚あります。
※オンライン診断では、この2種類の専用ドレープに順ずるオンライン診断専用のツールを使います。見ている項目は全く同じです。
「顔映りと配色の見方が混ざらない?」よく聞かれる疑問にお答えします
このように説明すると、特に配色ドレープに関しては「パーソナルカラーの顔映りと見え方が混ざってしまわないだろうか」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私自身、パーソナルカラー診断からこの仕事をスタートしたこともあって、実際にテイストスケールのドレーピングを体験するまでは自分もそのように気になったことが実はありました。(メモを見たら2019年のことでした!自分的おもしろ体験だったので、当時のことをメモしてありました〜)
結論から言うと、作りが全く異なるので同じように見ようとしてもまず出来ないんです!
今はテイストスケールのドレープとパーソナルカラーのドレープの両方を私は使っていますが、見るべき視点が全く異なっていて扱い方も異なることから、完全に別のジャンルとして2種類を使い分けています。
先ほどの解説の通り、配色ドレープは色相や明暗のコントラスト感だけでなく、色の並びも非常に特徴のある作りになっています。
そのため、それを使って顔映り自体を見ようとしてもパーソナルカラー診断のようなパーツの変化は拾えないんですよね。
厳密には明暗の変化等は見えるのですが、テイストスケールのドレープでそれをやろうとすると、本来は注目すべきではないものを無理やり見つけようとする、無茶な作業になる感じです。
“森を見たいのに、枝の先の葉の、さらに葉脈を見ようとする感じ”と私は思っているのですが、この表現で伝わりますでしょうか……!🌱🌲
コーディネートに大切なのはやはり全身のことですから、テイストスケールではそちらを見ています。
また、実際に目にするとよく分かるのですが、パーソナルカラーの区分とは絶妙に違う色出しも配色ドレープには多いので、そこも違いの1つです。
テイストスケール診断ならではの発見がたくさん!
2つのドレープの違い、感じていただけたしょうか?
「パーソナルカラー診断では似合うと言われたことがない色に、こんなにも良い色があった!」なんて気づきがあったり。
また、「なんとなく気になる」「どこか違和感がある」というモヤモヤした感覚の理由が、配色や柄パターンにあったことに気づかれる方も多いんです。
結果として、それまでの似合うもの診断の結果たちが、線になって繋がって、これからもっと活かせそう!とお喜びになられる方も沢山いらっしゃいました✨
お客様からよく寄せられる質問

テイストスケールはパーソナルカラー診断を受けた後がおすすめですか?



順番にこだわる必要は全くありません。どちらを先に受けていただいても大丈夫です。むしろ、それぞれの診断で異なる気づきがあって面白いですよ!
大切なポイントは、繰り返しになってしまいますが
- 「肌映り」を見ているのか
- 顔全体をツールに使って全身、全体のテイストを見ているのか
この2点の違いを踏まえて私は分析しています。



診断時間はどのくらいですか?



テイストスケールの対面のメニューでは最初のご説明から終了まで約90分〜120分かけて丁寧に進めていきます。
ドレープを見ながら「あ、これ服になったところが想像できる!」「この配色、見てるとすごく落ち着く!」などなど、ご一緒にご自身の魅力を再確認していただいたり、新しい発見につながる時間を大切にしています。
即日ではタイプ名はお伝えできませんが、試着感覚で楽しい時間を過ごしていただけたらと、ドレーピングには時間をかけるようにしています。
それぞれの診断の良さを活かすことで、あなたらしさがもっと輝きます


パーソナルカラーで見つけた肌映りの良い色。テイストスケールで分かった自分に似合う柄感や配色。この2つの診断で得た発見を組み合わせることで、より自分らしいコーディネートの幅が広がります。
ぜひ、両方の診断を楽しんでみてくださいね。きっと新しい発見があるはずです!