パーソナルカラーとは?
パーソナルカラー=外見の色素に調和した、肌や髪、瞳を美しく見せる色のことです。
色の調和とその効果については、もともとは20世紀の初めに、ヨーロッパの色彩学者から研究が始まりました。
20世紀後半に、アメリカのイメージコンサルタントたちによって実践的な研究が進み、ファッションにおけるパーソナルカラー診断が一般化するようになったといわれています。
近年では関連書籍や雑誌での特集も多く、パーソナルカラーという単語を聞いたことがあるという方も増えてきました。
でもお話を伺うと、占いのように誤解されて伝わってしまっているケースにもまだまだ出会います。
実際には、パーソナルカラーとはしっかりとした根拠のある似合う色のことです。
似合う色とはその人の生まれ持った色(肌・髪・瞳・頬・質感など)で決まります。
同じ日本人の中でも、肌の色や瞳の色って細かく見ると人によって違います。
見た目の個性が違うように、似合う色も人それぞれ違います。
どんな部分の色素をチェックするの?
色素のチェックでは下記の内容を見ていきます。
髪の色や、量、質感
肌色、ツヤ感、厚み
瞳の色、白目と黒目のコントラスト
色と「質感」を同じくらい細かくチェックしています。
例えば似た色の肌でも、皮膚が薄くてすぐに赤くなりやすい人もいれば、肌の表面に赤みが出づらい陶器のような肌の人もいますよね。
こういった質感は、似合う色の明るさや暗さ、鮮やかさや穏やかさなどにいろいろと影響していきます。
この色素と質感と調和する色が似合う色です。
(そのためノーメイクでの診断が基本です。カラーコンタクトもお外し頂いています)
例えば瞳の明るさでは、
瞳の色が明るい人は明るめの色が似合う
暗めの瞳の人は深みのある色が似合う
上記の大まかな傾向はあります。でも、すべてのチェック項目が同じ方向性になるとは限りません。
「目の色はすごく明るい、でもそれ以外の色素は暗め」というような人も数多くいらっしゃいます。
そのため、色素のチェックだけではなく、ドレープと呼ばれる色の布を当てて色ごとの「顔映り」を調べていくのがプロのカラーリストによるパーソナルカラー診断です。
ドレープを使った診断方法
色素のチェックを行ったのちに、顔の下にドレープというカラフルな色の布を一枚一枚あてていき、顔映りの変化を見ながら見極めるダブルチェック方式を採用しています。
この時の似合う色というのは「赤が似合って、青が似合わない」というものではありません。
色みの他に、明るいか暗いか、鮮やかさや穏やかさなど様々な視点から肌へ与える影響を分析していきます。
直観的な「似合う」「似合わない」といった内容ではなく、色彩学の理論に基づいているのがパーソナルカラー診断です。
似合う色と苦手な色の見え方の違い
たとえば苦手な色の場合・・・
顔の中に影を作ってしまい、くまやしみ、しわが目立つ
フェイスラインがたるんで顔が大きく見える
肌色がどんよりして不健康に見え、実年齢より上にみえる
肌の色むらが目立ったりくすんでみえる
髪や肌の艶が失われてみえる
肌色にマイナスの影響が出ます。
似合う色のメリットはというと・・・
フェイスラインが引き締まってみえる
色の効果で血色がよくみえ健康的なイメージになる
肌色が均一にととのって、肌そのものが綺麗にみえる
色が顔のメリハリを強調して目鼻立ちがはっきりみえる
瞳が輝いて目力がアップ
その人の生まれ持った本来の魅力が引き出され、好印象につながります。
結果として、
コスメやファッションの色選びに迷いが減ります
本来の魅力や持ち味が引き出されて、自然に洗練されます
第一印象がアップします
お買い物の効率が大幅にアップします
自分の個性や長所を知ることで自信がつきます。
自分の魅力や持ち味が分かるので、いざという時の自分の見せ方が揺るぎないものに変わります。
パーソナルカラーは、フェイシャルエステやダイエットに匹敵するくらいのパワーを持っています。
顔映りの良い色は、お顔に密接な場所ほど効果を発揮するので、ヘアカラーやメイクは特に効果的です。
また、似合う色以外にもパーソナルカラー診断による色の見え方を知っていれば、こんな活用方法もあります。
例はビジネスシーンをあげましたが、目的に合わせて自分で自分を演出することができます。
TPOに応じた見せ方を自分で選べることは、大きなメリットの1つです。
パーソナルカラーの基本はおもに4つのグループに分けられます
パーソナルカラー診断では色の特徴ごとに4つのグループに分けられています。
スプリング、サマー、オータム、ウインター、という四季の名前がついたグループです。
四季の名前は、グループの色のイメージによってつけられています。
明るく鮮やかで暖かみのある色のグループです。春に咲く色とりどりのお花のような、キラキラと輝く華やかで明るいイメージです。
明るく穏やかで涼しげな色のグループです。真夏のイメージではなく、雨の向こう側で咲く初夏の花々のようなソフトで優しいイメージです。
暗くて穏やかで暖かみのある色のグループです。紅葉で色づく山々などのナチュラルなイメージと、実りの秋の果実たちを思わせる存在感のあるリッチなイメージです。
冬の真っ白な雪景色の中のクリスマスツリー、澄んだ空気の中で咲くポインセチアや寒椿、シクラメンの花のような鮮やかなコントラストのあるイメージです。
MEIBIでは15タイプパーソナルカラー診断を行なっています
4タイプをベースにしながら、色の明るさや暗さや鮮やかさ、穏やかさを基調にさらに個人にフィットさせた15タイプパーソナルカラー診断をご提供しています。
以前に受けたことがあるけどなかなか使いこなせていない…という方や、セカンドオピニオンとしても多くお申し込みをいただいています。
パーソナルカラーはどこに取り入れるのが効果的??
パーソナルカラー診断は、色ごとの「顔映り」を調べていく診断です。
洋服ではトップスやストールなど、顔の近くに取り入れると顔色や肌が輝きます。
そのため、顔の中に色がダイレクトに入るメイクや、顔と密接しているヘアカラーで取り入れると更に効果的です。
特にパーソナルカラーを取り入れたメイクは、テクニックを駆使しなくても綺麗に仕上がる、という大きなメリットがあります。
また、ヘアカラーは合わない色だと傷んで見えたり人工的に見えやすいため、やはりパーソナルカラーがマッチします。
それ以外の顔から遠い小物やボトムス等は、パーソナルカラーだけにこだわらず、全体のバランスを優先してコーディネートするのがおすすめです。
パーソナルカラーと好きな色が違う場合はどうしたらいいの?
パーソナルカラーは、顔映りをを最も美しく見せてくれる色です。
対して好きな色は、心が落ち着いたりと、内面や潜在意識に作用するものです。
好きな色はぜひ着て頂きたいし、私自身ももちろん着ています。
パーソナルカラーは知ることがゴールではないので、ぜひ日常では以下のような取り入れ方をおすすめしています。
似合う色の基準を知ることで、苦手な色も今まで以上に素敵に着こなせるようになるのが、パーソナルカラーのメリットです。
実際には、自分が得意な明るさや鮮やかさ(色のトーン)を知れば、着こなせる色のほうが苦手な色よりも圧倒的に多いです。
パーソナルカラー診断は決して着ることができる色を絞ることではありません。
個性に合わせた似合う色の基準を知り、ファッションやメイクを楽しんで頂くためのものです。
特定の似合う色だけにとらわれず、ぜひ様々なカラーコーディネートを楽しむために、プロのパーソナルカラー診断をご活用ください!